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2026.07.06

『天幕のジャードゥーガル』アニメ放送記念!オピニオンコメント紹介!

『天幕のジャードゥーガル』アニメ放送記念!オピニオンコメント紹介!

金山あゆみ様
村岡倫様
赤坂恒明様
宇野伸浩様
四日市康博様
諫早庸一様
舩田善之様
白石典之様
相沢梨紗様

イスラム諸国の遺跡や旧市街を歩いている時に「いい雰囲気。こういう所で暮らしてみたい」と想像した、まさにそのとおりの「丁寧な暮らし」が描かれていて引き込まれた。オープニングの星空からしてモンゴルの砂漠地帯で見た星空の印象そのものであり、今後出てくるであろうモンゴルの日常もきっちり描かれそうでわくわくする。

本作品は作者の研究者レベルの知識に裏付けられた傑作です。すでに漫画を拝読していますが、研究で明らかにされている史実と史料には記されない謎をつなぐ創造力には感服します。アニメも見応えがあり、期待通りの完成度です。多くの方にご視聴いただき、モンゴル帝国への関心と理解が広まれば研究者としてはこれ以上の喜びはありません。

この八月に没後799年を迎えるチンギス・ハン。彼の軍隊の馬蹄に踏みしだかれた敗者、イラン東北部のイスラム教徒女性と、アルタイ山脈方面のナイマン部族からモンゴル高原北縁のメルキト部族の指導者のもとに嫁いだ貴女とが出会った。大帝国を私物化したとの悪名と共に歴史に刻まれる二人の女性は、不条理が横行する世界の中で、どのように生きたのか。

このアニメは、中世イランの町の学者の家で学びながら育った奴隷の娘シタラが、モンゴルの侵略を受けて激動の運命に飲み込まれていく物語です。実在した女性の話をもとに、イスラム学の知識を武器に生きていく女性として描かれています。イスラムとモンゴルにまたがる壮大な物語が、斬新な視点から美しい映像で展開し、観る人の心をゆさぶります。

最初に見たときは気が付きませんでした。まさか、この子が歴史に名を残すあの人だったなんて。イスラームの知の巨人(オスターデ・バシャル)、若きナスィールッディーン・アットゥースィーとの邂逅。モンゴル帝国の大君(イェケ・ノヤン)、皇子トルイの到来。物語は序盤から大きな嵐に見舞われます。が、それはさらなる大きな嵐の始まりに過ぎませんでした。
イスラーム世界やユーラシア草原はおろか、遠く中国にまでその名を響かせた魔女(ジャードゥーガル)の物語の開幕です。

奴隷の少女シタラの眼から、モンゴル帝国の激動を描くこの作品。ストーリーはもちろん、映像もしっかりした考証のうえで組まれたもので、見応えがあります。初回に出てくるムハンマド坊ちゃんは、私の博士論文の主人公であるナスィール・アッディーン・ムハンマド・トゥースィーその人。シタラに知の意味を説いた稀代の天文学者に、その後の出番はあるのでしょうか…。

歴史マンガの新たな金字塔が待望のアニメ化!美しいペルシアの街並みとモンゴルの大草原を背景に愛くるしくも凛としたキャラクターたちが躍動する。入念な文献調査に基づく歴史考証は専門家を驚嘆させ、散りばめられたトリビア探しもまた一興。歴史書が沈黙する部分に息を吹き込む創作の妙と秀逸なストーリーには、歴史を知る者でさえその展開に引き込まれてしまう。

考古学者が見ても驚くほど正確でリアルな描写が13世紀への時空旅行に誘ってくれます。
権謀術数が渦巻くモンゴル帝国の宮廷で、シタラ(ファーティマ)にどんな未来が待って
いるのでしょうか。
波乱万丈の予感にドキドキ・ワクワクが止まりません。

『トマトスープ先生のふくよかなペンのタッチや、
手描きならではの柔らかな彩色が、アニメーションでも美しく描かれていて、どのキャラクターも本当に愛おしいです。あの日の少女が、やがて大国を揺るがす魔女になるなんて──。非武闘派ヒロインが、知恵とアイディアを武器に戦禍を力強く生き抜く姿を、最後まで見届けたいと思います。』
(号泣…。。SARUさん…漫画のタッチを生かしてアニメーションにするの天才すぎる…!ヲタクの余談)